第三回Grailsソースリーディング
第三回Grailsソースリーディング、お疲れ様でした。ありがごとうございました。
いつもながら大変面白く、また勉強になりました。
今日のメモ(飲み会含め)。
- Grailsは、「(1)フルスタックフレームワーク」「(2)スクリプト(動的・LL)言語への回帰」「(3)Javaの行き詰まり感」の、3つの潮流の合流点としての(理論的)必然がある。
- Grailsはドメインモデルを強制(もしくは強い推奨)するが、それは日本のIT業界の現場にとって薬であり、壁でもありうる。
- ドメインモデル中心主義の効用は何か: 自明ではないが、たとえば「RESTアーキテクチャの移行」などの、高レベルの操作対象として、トランザクションスクリプトでは抽象化レベルが足りない。要は汎用性。日本の企業内システムは、素朴にStruts Action+JDBC等で作られてしまっているので、SOA移行などの応用が困難であることが露呈している。
- スキャッフォルドは便利だが、ちょっと凝るとたちまち限界が露呈する。笛太鼓の類と考えるのが吉かも。
- 最新版GrailsはJPA導入によりHibernate依存からは脱却するが、Springへの依存は本質的で切り離し不能(Grails=Springのラッパー、もしくはGrails=SpringへのCoC拡張)
- Grailsは、既存技術の最高峰・集大成ではありうるものの、最後の花、でもありうる(Enterprize Javaが提供するスケーラビリティ・ORギャップの解消・軽減は、Google MapReduce, Hadoop, Amazon EC3などが実現するような、コンピューティング資源のコモディティ化・ASPによって、発展的解消されるべき過渡期的問題にすぎない、かも。でもそれを言ったらなんでもそうでしょうけれども)。
目が離せないですね。
今後とも、よろしくお願いいたします。