ついこないだもRDBMSに関連する記事を「RDMSのごくごく大局的な問題点」に書きましたが、RDBMSについてはさまざまな意見があり、議論になることが多いです。
思うに、まずは
- RDBMSが今現在現実に対して有用・不可欠
という話と、
という話を分けて考えるべきなのだと思います。
上はまったく矛盾なく成立します。
また、RDBMS(現在のRDBMS実装)と「関係モデル」の有効性とを分けて考えるべきでもある。
ITシステム開発全体としてみるか、企業の特に基幹システムに特化して考えるかどうかも分けるべき。
新規システム開発での事情と既存システム(特にレガシーデータ)をどう考えるべきか、でも変わってくる。
上を分けて考えれば議論がもっと有意義なものになるとまでは言いませんが、混同すると議論が紛糾することは確実。
んで、私の考えとして言えば、
- 今のRDMBSは、本来あるべき姿ではないし、過剰に過去のレガシーを負いすぎている面がある。これらの点は歴史的ひずみであり、そのひずみがデメリットとして許容できない分野が新規開発・テクノロジーの新規エリア(例えばクラウドコンピューティング!)で目立つ形で当然出てきているので、RDBMS一辺倒の形は徐々に変わりつつある現状がある(数十年前からね!)。興味があるのは、そのようなオルタネイティブの考え方の中に、既存開発でも通じるような一般性のある考え方、方法論、アーキテクチャ、パラダイムが見出せるのかどうか。そいつを見つけ出したいし、適用したい。